小さな命との出会い

ダイアリー

コロナ禍で自宅時間が増えた頃、何か新しい趣味を始めたいと思っていた私は、偶然通りかかったペットショップでメダカと出会いました。透明な水槽の中をゆったりと泳ぐ小さな魚たちの姿に、なぜか心が引かれたのです。

最初は5匹の楊貴妃メダカから始めました。赤みがかった美しい体色に魅了され、30センチの小さな水槽を購入して飼育をスタートしました。メダカは丈夫な魚だと聞いていましたが、実際に飼い始めてみると、水温管理や餌の量など、意外と奥が深いことに気づきました。

特に印象的だったのは、メダカたちの個性の違いです。同じ品種でも、活発に泳ぎ回る子もいれば、水草の陰でじっとしている子もいます。餌を与える時間になると、真っ先に水面に上がってくる子と、慎重に様子を見てから近づく子がいて、観察していると本当に面白いのです。

飼育を続けるうちに、メダカ販売 亀田養魚のような専門店の存在を知り、品種の豊富さに驚きました。青メダカ、白メダカ、三色メダカなど、改良品種の美しさは想像以上でした。

半年ほど経った春、嬉しい発見がありました。水草に小さな卵が付いているのを見つけたのです。メダカの産卵は初めての経験で、ドキドキしながら稚魚用の容器を準備しました。約2週間後、2ミリほどの小さな稚魚が泳いでいるのを発見した時の感動は今でも忘れられません。

現在では60センチの水槽に20匹ほどのメダカを飼育しています。朝の餌やり、水質チェック、水草の手入れなど、日々のお世話は私にとって大切な癒しの時間となりました。忙しい日常の中で、メダカたちの穏やかな泳ぎを眺めていると、自然と心が落ち着きます。

メダカ飼育を通して学んだのは、小さな命を大切にすることの意味でした。毎日変わらず泳ぎ続けるメダカたちから、生きることの素晴らしさを教えてもらっているような気がします。これからも、この小さな仲間たちと一緒に、穏やかな時間を過ごしていきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました